アメリカでの結婚のお祝いとは?
アメリカでは結婚祝いとして、親類はお金をギフトしますが、それ以外の人は品物で祝うことが多いようです。
日本の現金によるお祝いというのも、結婚に際してかかる挙式費用や新生活での費用を補助する意味合いがあるように、
結婚のお祝いの仕方などは、文化や習俗習慣、そして国民性も反映されます。
アメリカでは、ブライダル・レジストリーという、結婚するカップルが欲しい物のリストをデパートで作成し、
招待客はそれを見て品物が重複しないように贈り物を選ぶことができる、結婚祝いの登録表があります。
デパートのブライダル・レジストリーのカウンターで、新婦の名前と式の日取りをインプットすると、
贈り物のリストが打ち出され、そのリストには、2人が希望している客用食器、銀製やステンレス製の
ナイフ・フォークなどの食器、日常用食器のメーカー名とシリーズ名と希望セット数が値段とともに載っている。
その他に鍋釜などの台所用品、テーブルクロス、ベッドのシーツ類など、新生活に必要な品物が並んでいる。
既にプレゼントされた品物の数も併記されており、このリストを手にして、
実際の品物を見て、値段を考慮しながら選べばいいのです。
デパートは、品物を美しくラッピングして、贈り主のサインの入った結婚祝いのカードとともに、
無料で贈り主へ送付してくれるのです。
ブライダル・レジストリー以外にもブライダル・シャワーというものもあります。
これは花嫁を祝福するパーティーで、結婚式の前祝いとして催されます。
参加者は女性に限られていて、それぞれが実用的な品物をもって集います。
本人たちの望む物を贈り、贈り手も自分の懐具合と相談して贈ることができるという面では、
ブライダル・レジストリーは、双方にとって親切なシステムといえるのでしょう。
・参考文献
榊原明子『あんパンとアメリカ~アメリカで暮らせば日本がわかる~』銀の鈴社(2015年)