トランプ現象とは?-支持政党との関係

138月 - による user - 0 - コラム 政治

トランプ現象とは?-支持政党との関係

アメリカ大統領選挙の年であった2016年にトランプ現象が起こり、
トランプが共和党候補の中で最も支持を集めることになりました。

トランプ現象とは?

2015年夏
・メキシコ経由で入ってくる不法移民を、殺人犯であり、強姦魔だと証す
・米墨(アメリカ-メキシコ)国境に万里の長城を築き、その費用をメキシコ政府に負担させると主張

人々の反発を招いたものの、共和党支持者(保守派)の間でトランプに対する支持率は上昇し、
トランプは共和党候補の中で最も支持を集めることになりました。

 アメリカ政治における保守主義とは?

市場原理を尊重し、経済への政治の介入を最小限に留める「小さな政府」を重視する立場のこと

1970年代後半以降、積極的な政治参加が目立つキリスト教右派の立場も保守主義とみなされています。
キリスト教右派は、プロテスタント福音主義や根本主義を奉じ、キリスト教に根ざした伝統的な価値観を重視します。

81年から2期続いたロナルド・レーガン共和党政権時に共和党保守派として立場を確立し、以後共和党の強力な支持基盤として機能しています。21世紀に入り、キリスト教右派は、ティーパーティ運動(1773年のボストン茶会事件にちなんで命名された保守主義運動)とのつながりから再び注目を集めています。
「ティ(TEA)」には「課税はもう十分(TaxedEnoughAlready)」の意が込められているといわれます。
あらゆる課税を拒絶し、政府による再配分の肥大化に断固反対の立場を取ります。
政党としては共和党を支持しますが、増税や政府の歳出に関する極度に非妥協的な姿勢は共和党を分裂させる要因になるとも指摘されています。

参考:現代アメリカ政治における“リベラル派”の出発点

1929年10月に始まる大恐慌時に、ローズヴェルト大統領がニューディール政策を行ったのが出発点とされています。
この政策は、政府機能を強化して、産業規制・財政出動・福祉政策を進め、資本主義の活性化を図るとされた画期的なものでした。

近年の選挙では、民主党が移民や黒人などのマイノリティの票を確保できているのに対し、
共和党はマイノリティの票をあまり獲得てきていない状況にあります。

参考文献:
・西山隆行『移民大国アメリカ』ちくま新書(2016年)
・共著『新時代アメリカ社会を知るための60章』明石書店(2013年)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です