世界経済をクラッシュさせたリーマンショックとは

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リーマンショックとは

Tired or stressed businessman sitting on the walkway in panic digital stock market financial background

アメリカでも最もよく知られた投資銀行の名前が、リーマンブラザーズです。

2007年、低所得者向けの住宅ローンであるサブプライムローンが破綻し、
銀行は負債を抱え続けることになりました。そして、リーマン・ブラザーズは
サブプライムローン危機により膨大な借金を背負い、倒産することとなりました。

当時、格付けがBB以下の投機的要素が強いジャンク債や、サブプライムローン、リスクをプールし分散する証券化、そしてリスクを小分けにして分配する金融派生商品の構築は資本へのアクセスを拡大する手段としてみられており、金融機関を後押しするだけでなく、市民の上昇を支える道だと考えられていました。

しかし、2008年の経済危機とそれに続いた世界不況は、8000億ドルの財政援助という
政府の救済によって、ようやく銀行と市場は維持され、金融システムの救済に、一般の抵当権者や平均的な労働者に対するトリクルダウン効果
(経済活動が活発化され、最終的に貧困層を含む社会全体に富が行き渡る)はなかったのです。

結果、2007年~2013年の間に400万件以上の住宅が失われ、実質所得の中央値は8%近く下がりました。世界中の金融機関が混乱し世界中で景気が下降線をたどり、大不況と呼ばれました。

当時のオバマ政権は、リーマンショック後の様々な問題を乗り越えたことで信頼を回復し2014年以降は景気も上向き、失業率も改善されました。

参考文献
山久瀬洋二『日英対訳 アメリカQ&A』IBCパブリッシング、2017年
ジョセフ・E・スティグリッツ『スティグリッツ教授のこれから始まる「新しい世界経済」の教科書』徳間書店、2016年

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