新天地の象徴-自由の女神像について
新天地の象徴-自由の女神像
ニューヨークのエリス島の隣、リバティ島には、1886年にアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって自由の女神像が設置されました。アメリカの自由と民主主義の象徴であるとともに、世界各地からやってくる移民にとって新天地の象徴ともなっています。
ではなぜ、この地にに自由の女神が設置されたのでしょうか?
アメリカの移民政策は、建国以来、州政府が主に担っていましたが、
1875年に最高裁判所が移民の入国管理は連邦議会の専権事項だとの判断を下しました。そして、ニューヨークのエリス島に連邦移民局が設置されました。移民の4分の3の入国を扱うこととなるのです。
こうした背景から、アメリカとフランス両国の友好を記念して
自由の女神像が設置されました。今では、自由の女神像がニューヨークの街の象徴といって良いほど世界的にも有名になっています。
参考文献:
・西山隆行『移民大国アメリカ』ちくま新書(2016年)