アメリカの政府と州の関係とは?
アメリカの政府と州の関係
アメリカには多数の政治的集団が相互に「抑制と均衡」(チェック・アンド・バランス)を図るという権力を分割する仕組みがあります。
アメリカの連行制の下での州の権限は非常に大きく、アメリカでは州「政府」と呼び、連邦政府と州政府との関係は対等な政府と政府との「政府間関係」であって、
そこには上下関係はないといえます。
また、州には軍隊も存在し、民事・刑事の裁判も、基本的に州の裁判所が担当します。
参考: 2つの権力分割の組み合わせ -連邦制と三権分立制
・「連邦制」‥中央政府と地方政府に権力を分割
・「三権分立制」‥中央政府の内部で立法、行政、司法に権力を分割
(行政権:大統領 立法権:議会 司法権:裁判所)
* モデルとしたのは、イギリスの議院内閣制で、有権者が選挙という過程を経て
議員を選出し、議会を形成するという特徴があります。
ただアメリカの場合、議会の外部に行政権を担う大統領がいるため、
大統領や閣僚は、原則として議会に出席しないし、議員を兼ねることもできません。
・参考文献
堀本武功『現代アメリカ入門』明石書店(2004年)