広大なアメリカ アメリカの地形と自然
広大なアメリカ アメリカの地形と自然
一般的にいって、東海岸はなだらかな丘陵地が多く、四季の変化が際立っており、西海岸の気候は一様に温暖です。
アメリカ合衆国には東部を南北に貫くアパラチア山脈とそこに広がる深い森と谷があります。
山脈を越えれば、その先はミッドウェストと呼ばれる大平原があります。
ミッドウェストはもともと広大な草原地帯でしたが、現在は開墾されて農地になっています。
中西部の北側は森や湖が多く、気候は冬は厳しく、夏は穏やかです。
さらに西に行き、ロッキー山脈を越えれば、広大な砂漠地帯が広がります。
五大湖とはどのような湖ですか?
アメリカには五大湖と呼ばれるアメリカとカナダとの国境に集まる5つの巨大な湖があり、西はミネソタ州、東はニューヨーク州にまたがっています。西から順にスペリオル、ミシガン、ヒューロン、エリー、そしてオンタリオの順に並んでいます。
五大湖の全ての湖は、直接、あるいは川などを通して繋がっていて、エリー湖周辺からは、運河と川を経由して、ニューヨークまで船で物を運ぶことが可能であることもあって、五大湖周辺は交通の要衝として、早くから開発され、バッファローやデトロイト、そしてシカゴといった大都市が生まれ、19世紀末以降、アメリカの物流や生産拠点の1つとして機能してきました。
有名な国立公園はありますか?
アメリカのナショナルパークは59ほどありますが、
中でもグランドキャリオンやイエローストーンなどは有名です。
規模が大きいため、多くの人は休暇を利用して、何日もかけてその雄大な自然を楽しんでいます。
・竜巻やハリケーンはあちこちで起こるのですか?
竜巻はアメリカ本土のほとんどの地域で起きています。特に春から夏にかけて雷を伴った強い嵐の時などに起こることが多く、特に竜巻の多い内陸部では竜巻の時に避難する場所についての案内板があって、いざというときにはビルの中心部の構造のしっかりとした所に避難します。
アメリカで最も竜巻が多いのはテキサス州で、毎年、平均して153の竜巻が発生しています。
ハリケーンは大西洋で発生し、夏から秋にかけてアメリカの東海岸を襲う強い熱帯低気圧(アメリカ版の台風)のことです。大西洋に面したフロリダからノース・カロライナ州にかけての沿岸地方と、メキシコ湾に面したテキサスからフロリダにかけての一帯がよくハリケーンが起こります。
参考文献
山久瀬洋二『日英対訳 アメリカQ&A』IBCパブリッシング、2017年