4年に1度の大統領選挙とは?-二大政党の対抗関係

Race to the White House Presidential Election

大統領選挙は、アメリカ全土を選挙区とする唯一の選挙です。
各政党の公認候補者を決定するための予備選挙が行われ、この結果を受けて
各政党の全国大会で正式に候補者が指名されます。

*予備選挙が一般化していったために、全国党大会前には
各政党の大統領候補は実質的に決定しており、全国党大会は、
本選挙に向けての政治的セレモニーとなってしまっています。

そして本選挙で、民主党あるいは共和党の候補者から大統領を選びます。

□ 大統領選挙の3つの段階

① 予備選挙:各政党の候補者指名のための選挙
大統領選挙年の1月~6月にかけて全米50州で実施

② 全国党大会:大統領候補を指名し、同時に副大統領候補を選出
ここで大統領選挙に向けての党綱領を決定(7月~8月)

③ 本選挙 :民主党あるいは共和党から大統領を選出(11月)
【 間接選挙の形式 】
各州に割り当てられている大統領選挙人を選出
→ 選出された大統領選挙人が再度大統領候補に投票して大統領を決定

□ 二大政党の対抗関係 -誰が支持しているのか?

共和党:
プロテスタント、経済界、白人層、高額所得者層を主たる支持者とする政党で、
経済や社会レベルでの市民の活動は政府の介入が少なければ少ないほど自由になる
という自由主義的な考え方や、家族という価値観を大事にするという(プロテスタント系の)
考え方を支持します。

民主党:
労働組合、黒人、ユダヤ人、ヒスパニック、非プロテスタント、女性そして低所得者層
などを主たる支持者とする政党で、社会的連合体という色彩を強く持ちます。
民主的に選出された政府が中心になって、経済活動などによって生じてしまう経済や
社会レベルでの市民あるいは集団間の不平等を是正しようという考え方を支持します。

・参考文献
堀本武功『現代アメリカ入門』明石書店(2004年)

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